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プライベート・バンキング
プライベート・バンキングとはヨーロッパにおいて行われている富裕層を対象とした資産運用の手法の一つ。その起源は15世紀にさかのぼることが出来る。プライベートバンカーを名乗れるのは、法律で定義された条件を満たす銀行だけである。 スイスにおけるプライベートバンクとは、若干異なる。
目次
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概要
このプライベート・バンキング(以下、PB)業務というのは通常、銀行業務の中でもリテール部門に含まれる業務である。
富裕層(通常は最低でも3〜5億円以上の金融資産保有者を対象にしている)に対して金融商品の提供や資産運用のアドバイスといった様々なサービスを提供することを主な仕事としている。
また、中には、高価な絵画の買い付けや子供の留学の手配といったサービスまで提供する「何でも屋的」なPBまで存在し、PBの業務に携わる者は金融に対する知識だけでなく、高い一般知識(教養)も求められると言われている。
プライベート・バンキングの特典
フィデューシャリー預金
金利が確定されている元本保証の定期預金のこと。特定金銭信託。信託預金とも言う。
顧客は資金をPB自身の名義で他の銀行に自らの資金を貸し出し、その銀行間の金利差の分だけ預金者(顧客)が利益を得られるというもの。
例えば、A銀行にPBを預けている顧客が、B銀行に資金を貸し出すとする。A銀行の金利が5%、B銀行の金利が7%だった場合、このAB間の金利差―つまり2%が預金者の取り分となる(本来は銀行の取り分)。
ナンバーズアカウント
顧客の匿名性を確保するための仕組みのこと(参考:秘密口座)。番号口座とも言う。取引に際して、個人名義が一切公にされない所が最大の特徴である。
まず顧客は銀行が識別を行うための固有識別番号を作成する。そして、顧客は、例えば他国の大手商業銀行に自らのPB名義でその商業銀に「送金」する。PBは固有番号でその商業銀に資金が振り込まれたことを確認すると、顧客が実際にPBの資産管理を行うためにもう一つ設けていたスイスのPBの口座へと資金を引き揚げ、顧客の口座へと入金する。(参考:スイス銀行)
顧客は自らの資金を海外の銀行に「送金」しただけなので、国内の税務当局の規制も受けにくいというメリットがある。
ちなみに、ここでスイスの名を挙げたのは、このナンバーズアカウント制度を認めているため。但し、世界的にマネーロンダリング(資金洗浄)への監視機運が高まっている中、この制度への批判は高く、新たな口座を開設することは認められなくなってきている。
ジョイントアカウント
相続に対して、二人まで名義を持つことが出来る制度。
例えば、夫が持っている相続を夫婦名義で指定すれば、たとえ、夫の財産でも妻が自由に扱えるようになる。
また、夫が先に亡くなった場合でも、残された妻がその相続の名義を新たに子供に口座を作れば、その相続財産は妻とその子供のものになる。そして妻が亡くなっても、その子供が自分の子供に口座を作り…ということを永遠に繰り返すことで、相続税から永遠に逃れることが出来る。
ただし、これは日本では明らかな脱税行為なので注意が必要である。
銀行内におけるプライベート・バンキングの位置づけ
一度顧客を囲い込めば、様々なサービスを提供することで顧客から多大なリターン(手数料)を得ることが出来るために、PBは安定して高収益を見込むことが出来る業務である。その為、この部門の好不調が業績を大きく左右する銀行も多数存在する。
当然ながら、この分野の競争環境は非常に厳しく、もっぱらスイスのUBSやイギリスの香港上海銀行、アメリカのメリルリンチといった、欧米系の金融機関が上位を独占している。
その為、一部銀行の中では、将来、富裕者になりそうな若者(いわゆる、Non moneyと呼ばれる存在)に学費を肩代わりするなどの資金提供をして、予め囲い込んでしまうような銀行も存在する。
また昨今では、アジアセクター―特にシンガポールや中華人民共和国の富裕者層がその数を伸ばしており、今なお市場の規模の拡大を見込める業務として、その将来性の高さも注目されている。
外部リンク
- プライベートバンクとは
- 日本的資産家のプライベートバンキングとは
- プライベート・バンキング
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